のんびり日記

リターンライダーが大型バイクに悪戦苦闘しています

卒業検定

その日は朝早くに目が覚めました

 

まず、朝起きて初めに出てきた感情は

「なんでこんなこと始めてしまったんだろう?」

 

たしかに乗りたいバイクはあるし

そのために免許も欲しい

 

でも、この押しつぶされそうな

最悪の緊張感

「もう逃げ出したい!」

自分から始めたくせに

ひどい言い草です

 

とりあえず家にいても悶々とするだけなので

迷惑のかからない河原に行って

そこでレブルで練習します

 

そうこうしている間に

集合時間です

 

まずは教習所内の一室に集められます

小型も普通も大型もATも

二輪の検定受験者は全員です

めちゃくちゃ多くてびっくりしました

そこで全般的な注意を確認します

そしてコースの発表

というか

部屋に入った時から黒板に書いてありました

 

自分の走るのは「2コース」です

 

え?

 

思ってたのと違う

 

教習では「1コース」しか走ってません

だからきっと本番でも

「1コース」を走らせてもらえるだろう

なんて思っていたら大間違い

 

でも、布団と教室を何百回も回ったので

コースは覚えていました

 

緊張感からか

本番ではコースを間違える人が続出してましたから

念入りに布団の上を回っておいてよかったです

 

検定はいくつかのグループに分かれて

その中で検定の順番が決められます

 

自分は4番でした

待ち時間は1時間以上あります

その間は喫茶室でゆっくりしていればいいのですが

自分はそんなにキモがすわった人ではありません

コースの横にいってイメトレ

コース表を見てイメトレ

とにかくハンパなく襲ってくる重圧を

どのようにやり過ごすか

この1時間ちょっとが本当に長かったです

 

「2番が良かったなあ」なんてブツブツいいながら

いよいよ前の方がスタンバイ

自分もプロテクターをつけて

直前の待機所に入ります

そこからはコース全体が見渡せるので

他の検定車の動きもよく見えます

 

「自分もこんなふうに見られるのかな」

なんて思いながら緊張感はMAXへ

 

いよいよ呼び出しがかかります

 

スタートです

 

最初の確認などはマニュアルどおりに無事通過

バイクが動いてませんからまだ大丈夫です

いよいよスタートです

走り出してギアチェンジ

クラッチ、ブレーキなどが

とても状態の良い操作感だったので

ちょっと安心

しかし緊張感はMAXのままです

 

なんとか冷静に、落ち着いて、と思い

次やることをブツブツ呟きながら

 

「たのむよ、がんばってくれよ」と

バイクに話しかけながら

 

なんとか心を落ち着けようと必死です

 

検定は坂道発進、障害物、クランクと進みます

波状路5秒以上はおそらくクリア

つづくスラローム、入りが遅い

おそらく7秒はきれなかったと思います

そして最後の難関一本橋

とにかく落ちると終わりなので

渡りきることを最優先

最大スピードでスタートして後半稼ぐプランで

手応えあり(最速の)

 

最後は急制動、止まるのは得意です(笑)

この時の開放感といったら最高でした

 

結果は合格でした

一本橋、7秒台でしたからギリギリです」と

検定員の方に言われてビビりました

本当に最速の記録を本番で出しました(恥)

 

というわけで

検定が昼で終わったので

そのまま免許試験場に移動して免許更新手続き

 

晴れて大型二輪の免許取得に成功しました

 

終わってみれば

全て予定どおりストレートでいけましたが

 

あんなに緊張したのは何十年ぶりでしょうか?

我が子の結婚式のスピーチより緊張しました

 

良い経験ができました

(落ちてたら毒吐いてたと思います)

 

そして

NC750が好きになりました(笑)

普通二輪のCB400sfにも乗らせていただきましたが

確実にNC750の方が乗りやすかったです